JLPT N2 – Reading Exercise 84

#217

かあさんはあかぼうに、まれたからしゃべりかける。もちろん、あかぼうなに理解りかいしているはずはない。しばらくして、焦点しょうてんわせられるようになると、あかぼうがそれを真似まねるといわれている。 「1」この能力のうりょくはそう簡単かんたんなものとはおもえないあかぼうでおかあさんのかおて、それを自分じぶんかおかたちえる筋肉きんにく活動かつどうやくさなければならない。大人おとなならかがみ自分じぶんかおがどうわるかわかるが、まれて数ヶ月すうかげつあかぼうにそんなことはできない。 「2」クールの最近さいきん研究けんきゅうによると、あかぼうはおかあさんのくちかたち」をただけで、それがどのこえ対応たいおうするかをっている。クールはつぎのような実験じっけんで、これを証明しょうめいした。 まず、スピーカーから「ア」というおとす。そして、ふたつのテレビの画面がめんのうち、ひとつにはおかあさんが「ア」というときのかおせ、もうひとつの画面がめんには「イ」のこえしているかおうつす。そして、かくしカメラであかぼうあたまが、どちらをいているか記録きろくしてみると、あかぼうは「ア」といっているかおほうあたまけることがわかる。 人間にんげん社会しゃかいではこえかお表情ひょうじょう大切たいせつ信号しんごうだから、あかぼうこえかお関係かんけいはやなら能力のうりょくって、まれてくるのであろう。「___3___」、くちかたちこえとの関連性かんれんせいは、あかぼうころからあたまけられる。 とがらす:するどほそくする クール:研究者けんきゅうしゃ名前なまえ どのこえ対応たいおうするか:どのこえあらわすか あたまける:しっかりと記憶きおくする

Vocabulary (40)
Try It Out!
1
「1」この能力はそう簡単なものとは思えないとあるが、それはなぜか。
1. 母親のしゃべりかけるときの表情の意味を理解するのは難しいから
2. 母親をみて自分がどちらを向くかすぐにきめなければならないから
3. 母親を見て自分の顔の筋肉を同じように動かす必要があるから
4. 母親のしゃべりかける内容の意味を理解するのは難しいから
2
「2」クールの最近の研究の結果から考えると、母親の「イ」という声を赤ん坊に聞かせた場合、赤ん坊はどうすると思われるか。
1. 「イ」というときの母親の顔の画面を見る。
2. 「あ」というときの母親の顔の画面を見る。
3. 本物の母親がどこにいるか、さがす。
4. 母親の声のした方をふりかえる。
3
「___3___」に入る最も適当な言葉はどれか。
1. しかし
2. しかも
3. といっても
4. このように
4
この文章の内容と合っているものはどれか。
1. 人間は生まれてすぐ、母親の顔の真似ができる。
2. 大人になると、顔と声を分けて理解するようになる。
3. 赤ん坊は母親の「イ」の顔より「ア」の顔の方が好む。
4. 人間は生まれてから早い時期に顔と声の関係を学習する。