JLPT N2 – Reading Exercise 36

#169

自分じぶん気持きもちを言葉ことばにして身近みぢかひとはなしかけるとき、抽象的ちゅうしょうてき表現ひょうげんをしても、相手あいてにはなにのことかピンとないことがおおいはずです。「いちいたいことはつね具体的ぐたいてき。これが大切たいせつです。 どうしてもつたえたいことがある。しかし、わかりやすく表現ひょうげんできない。そんなときは、つたえたい内容ないようしめ具体的ぐたいてきれいはないかな、とかんがえてみるのです。 (中略ちゅうりゃく) あなたにだれかがはなしかけてきたとかんがえてください。このとき、あなたがっているひと名前なまえや、ったことがある土地とち名前なまえてくると、おもわずはなしまれることがあるはずです。いたこともないくに地名ちめいてきて、そのくにかかえる問題点もんだいてんかされても、「だから、どうしたの」と「かえしたくなるかもしれません。 「さん会話かいわは、相手あいて参加さんかしてくれてこそ成立せいりつします。だったら、相手あいて話題わだい材料ざいりょう必要ひつようです。それが、具体例ぐたいれいなのです。あるいは、おたがいがよくっている固有名詞こゆうめいしなのです。 (池上いけがみあきら相手あいてに「つたわる」はなかた』による) ピンとない:すぐにはからない はなしまれる:はなし興味きょうみかんじて

Vocabulary (31)
Try It Out!
1
(1)言いたいことは常に具体的にの後に続くと予測されるものはどれか。
1. 話さなくてもいい
2. 表さなければならない
3. 思い出すかもしれない
4. わかるようになるだろう
2
(2)聞き返したくなるのはなぜか。
1. 自分の話す内容に相手は関心がないから
2. その国の話題について自分は興味があるから
3. その話は自分にはあまり関心がないことだから
4. 相手が関心のない話題に自分も興味がないから
3
(3)会話は相手が参加してくれてこそ成立しますとはどういう意味か。
1. 会話の相手が話したいと思わなければ、会話はできない。
2. 相手が身近な人なら話題に引き込まれて会話ができる。
3. 会話の相手によて話し方を変えていては、会話はできない。
4. 会話の相手は具体例がなくても会話に参加することができる。