JLPT N1 – Reading Exercise 108

#335

つぎのAとBは、日本にほん外来語がいらいご外国語がいこくご使用しよう増加ぞうかしていることについての意見いけんである。のちいにたいするこたえとしてもっともよいものを、1・2・3・4からひとえらびなさい。 A 国際化こくさいか進展しんてん新技術しんぎじゅつ開発かいはつなどにともなって、あたらしい概念がいねんやニュアンスの提示ていじなど、外来語がいらいご外国語がいこくご使用しようせざるをないめんがあり、また、すで外来語がいらいご外国語がいこくごもちいたほうがその日本語訳にほんごやくよりもかりやすい場合ばあいもある。そうした場合ばあいべつとして、一般的いっぱんてきには、相手あいて目的もくてきおうじて十分じゅうぶん配慮はいりょもとに、その外来語がいらいご外国語がいこくご使用しようするかいなかの判断はんだんがなされる必要ひつようがあろう。外来語がいらいご外国語がいこくご基本的きほんてきにそのたいする知識ちしきがないと伝達でんたつ不能ふのうになることがおおい。そういう意味いみで、ひろ国民こくみん一般いっぱん対象たいしょうにしている官公庁かんこうちょう新聞しんぶん放送ほうそう等では、簡単かんたん日本語にほんごえられる外来語がいらいご外国語がいこくご耳慣みみなれない外来語がいらいご外国語がいこくごなどは安易あんい使つかわないようにすべきである。 (文化庁ぶんかちょう2015ねん10がつ23にち取得しゅとくによる) B 「ユーザー」、「ケア」などおおくの外来語がいらいご外国語がいこくごわたしたちの生活せいかつなかにあふれている。 外来語がいらいご外国語がいこくご意味いみがあいまいなので使用しようすべきではないというこえおおい。しかしグローバルする現代げんだいでは、既存きぞん日本語にほんごえにくいあたらしい概念がいねん事象じしょうあらわうえで、外来語がいらいご外国語がいこくご使つかうのは仕方しかたがないことだ。 一方いっぽう、ある調査ちょうさに{よ}ると、わか世代せだい外来語がいらいご外国語がいこくご使用しよう増加ぞうか容認ようにんし、使用しようする割合わりあいたかいが、年齢ねんれいたか世代せだいではその割合わりあいひくいそうだ。このようなちがいが、世代間せだいかんのコミュニケーションの障害しょうがいになるという心配しんぱいもある。また、年齢ねんれいたかくなってから利用りよう機会きかいおおくなる医療いりょう福祉ふくし分野ぶんやで、外来語がいらいご外国語がいこくご使用しようおおいことも問題もんだいだ。外来語がいらいご外国語がいこくご使用しようするさいには、相手あいて理解りかいできるかどうかをかんがえることも大切たいせつだ。 外来語がいらいご外国語がいこくご:ここでは、片仮名語かたかなご

Vocabulary (54)
Try It Out!
1
外来語・外国語の使用が避けられない理由として、AとBが共通して述べていることは何か。
1. 外来語・外国語の方が日本語で表現しにくい概念を表すこともできること
2. 外来語・外国語がすでに定着して一般的になっていること
3. 外来語・外国語を使用しないと外国人が理解できないと考えられていること
4. 外来語・外国語を使用する方が現代的であると考えられていること
2
外来語・外国語のあり方について、AとBはどのように述べているか。
1. AもBも、若い世代であってもできるだけ使用すべきではないと述べている。
2. AもBも、対象となる世代によって使用するかどうかを考えるべきだと述べている。
3. Aは安易に使用しないようにすべきだと述べ、Bは意味をよく理解した上で使用すべきだと述べている。
4. Aは国民一般を対象に使用する場合はよく考えるべきだと述べ、Bは相手に応じて使用した方がいいと述べている。