JLPT N1 – Reading Exercise 73

#300

ひとひととのコミュニケーションが希薄化きはくかしているとわれる今日こんにち、それを如何いか円滑えんかつに、如何いか真意しんいはずさずにおこなうかは、だれにとってもおおきな課題かだいだ。 ときひとは「ちから」によって他者たしゃうごかそうとする。あるいは「経済力けいざいりょく」がひとうごかす手段しゅだんともなる。企業きぎょうという組織そしきでは、「役職やくしょく=ポジション」を使つかってひとうごかすケースもおおい。だがそういった「上意下達じょういかたつ」「弱肉強食じゃくにくきょうしょく」のコミュニケーションでは、ひと本質的ほんしつてき満足まんぞくられない。ひとひとである所以ゆえんは、ちからちから拮抗きっこうではなく、他者たしゃとの「共感きょうかん」によって「うごく」「うごかす」ことができるてんにある。 (佐渡さどゆたかつじ秀一しゅういちかんじてうごく』による)

Vocabulary (22)
Try It Out!
1
筆者の考えに合うのはどれか。
1. 企業では「共感」によるコミュニケーションで人を動かしている。
2. 企業では「役職」を使って人を動かすことも考えるべきだ。
3. 人は本質的な満足が得られると確信しない限り動かない。
4. 人は「力」より「共感」によって動こうとする。