JLPT N1 – Reading Exercise 26

#253

井上いのうえ{ひさし}さんが、「エッセイとはすなわち、自慢話じまんばなしである」といったことをいていらしたのを、以前いぜんんだことがありますが、わたしはそのぶん一読いちどくした瞬間しゅんかん、「ああっ!」とさけんで赤面せきめんしたのでした。 エッセイ=自慢じまん、とはまさにそのとおり。エッセイを仕事しごとをしているわたしは、こころのどこかでそのことをかんじつつ、づかない努力どりょくをしていたがする。しかしそのようにズバリわれると、「わたしいままで、自慢話じまんばなしによって、くちのりしてきたのだなあ」ということが、明確めいかく理解りかいできるのです。 (酒井さかい順子じゅんこくろいマナー』による)

Vocabulary (13)
Try It Out!
1
筆者が「ああっ!」と叫んだのはなぜか。
1. 前々から抱いていた自身の思いを先に言われたから
2. だれかに言いたかった自身の気持ちを見抜かれたから
3. 意識しないようにしていた自身の思いを指摘されたから
4. 言葉にできないでいた自身の気持ちをズバリ言われたから