米べいクルーズ船せん、漂流中ひょうりゅうちゅうの難民なんみん１１人にんを引ひき返かえして救出きゅうしゅつ　メキシコ湾わん

キューバとメキシコの間あいだに位置いちするメキシコ湾わんでこのほど、米べいロイヤル・カリビアンのクルーズ船せん「ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ」が漂流中ひょうりゅうちゅうの１１人にんを救助きゅうじょする出来事できごとがあった。クルーズ船せんをチャーターしたＬＧＢＴＱ＋（性的少数者せいてきしょうすうしゃ）向むけの旅行会社りょこうがいしゃ「ＶＡＣＡＹＡ」が明あきらかにした。

クルーズ船せんは２２日にち、米べいニューオーリンズから７泊ぱくの船旅ふなたびに出発しゅっぱつ。ＶＡＣＡＹＡのランドル・ローパー最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）によると、２６日にち、船長せんちょうが遠方えんぽうに「遭難中そうなんちゅうとみられる」ボートを発見はっけんしたという。

ローパー氏しは後あとに「船長せんちょうはすぐさま、船ふねのチャーター主おもである私わたしに電話でんわしてきて、引ひき返かえして調しらべる考かんがえを告つげた。彼かれらは実際じっさいにその通とおりの行動こうどうを取とった」「ブリリアンス・オブ・ザ・シーズの乗員じょういんを乗のせた小型船こがたせんを立たち往生おうじょうしているボートの元もとに派遣はけんした」と明あきらかにした。このインタビューの内容ないようは録音ろくおんされ、ＣＮＮ Ｔｒａｖｅｌに共有きょうゆうされた。

ローパー氏しによると、１１人にんは難民なんみんだが、出身地しゅっしんちは分わかっていない。

「周囲しゅういに他ほかの船ふねがいない状態じょうたいでメキシコ湾わんを漂ただよっていた彼かれらが感かんじたであろう恐怖きょうふは、想像そうぞうにかたくない」

難民なんみんらは小型船こがたせんを発見はっけんすると、「遭難そうなんを示しめす白旗はっきを振ふり始はじめた」という。クルーズ船せんの乗客じょうきゃくも甲板かんぱんに出でて、救助きゅうじょの様子ようすを見守みまもった。

「彼かれらは遠とおくから、ボートに１０人以上にんいじょうが乗のっていることを突つき止とめた。明あきらかに遭難そうなんしていることも見みて取とれた」（ローパー氏し）

「船ふねに乗のっていた難民なんみんたちは文字通もじどおり、船ふねから水みずをくみ出だしていた。ボートは明あきらかに深刻しんこくな状態じょうたいにあった。難民なんみんらは海うみに漂ただよっているだけの状態じょうたいで、船ふねは浸水しんすいしていた」

後あとに、難民なんみんらが１～２日前ふつかまえからこの場所ばしょにいたことが分わかったという。

ローパー氏しは救出きゅうしゅつされた人ひとびと々の船上せんじょうでの状態じょうたいについて、「ひどい栄養失調えいようしっちょうで疲つかれ切きっていた。ただ、我われわれ々は彼かれらを無事ぶじに船ふねに乗のせることができた。今いまは食事しょくじを与あたえられ、水分補給すいぶんほきゅうのため水みずをたくさん飲のんでいる。とても元気げんきな様子ようすだ」と語かたる。

難民なんみんたちの今後こんごの見通みとおしについては、米沿岸警備隊べいえんがんけいびたいも加くわわって次つぎの対応たいおうを検討中けんとうちゅう。難民なんみん１１人にんは２７日にち、メキシコで下船げせんしたという。