私わたしは自分じぶんが考かんがえているということを自覚じかくしているので、人ひとというのはみんなこのように考かんがえているものなのだと、つい思おもってしまいがちである。私わたしが考かんがえているように、すべての人ひとも考かんがえているものなのだと。 しかし、どうやら、そうではない。どころか、考かんがえている人ひとなど滅多めったにいない。年齢ねんれいと経験けいけんを重かさねるほどに、この事実じじつをいたく思おもい知しるのである。私わたしにとって当あたり前まえすぎることが、他ほかの人ひとにとっていかに当あたり前まえのことでなかったか。 (池田いけだ晶子あきこ「わが闘争とうそう」「本ほんの旅人たびびと』2002年にせんにねん1月いちがつ号ごう角川書店かどかわしょてんによる)
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