アメリカの青年男女が日本の青年達より服装に金をかけず、豪華なレストランなどへもあまりいかないのは、18歳以降は親から独立して生活するべきだという社会規範が強く、経済的に貧しいからである。アパート代はアメリカでも高く、独立して生活している青年たちは堅実で、贅沢は中年以降の男女か、あるいは法律家やビジネススクール 出のコンサルタントなど高収入の専門職についている人々である。(中略) それに対して日本の親がかりの大学生やOLは、自分のアルバイト収入や給料をすべてこづかいとして自由にできるが、いうまでもなくこのような栄華は期限付きである。いつかは親のかわりに扶養してくれる男性、身の回りを世話してくれる女性と結婚しなければならず、とうてい自立しているとはいえない。 (菅原眞理子「新・家族の時代』中央公論新社による) 親がかり:経済的に親に依存していること OL:会社や事務所で働く女性