JLPT N1 – Reading Exercise 45

#272

契約けいやく自由じゆう原則げんそく近代きんだい資本主義しほんしゅぎ勃興期ぼっこうき経済けいざい体制たいせいによくマッチしていました。それがはたした功績こうせきおおきいものでした。しかし、19世紀じゅうきゅうせいき末葉まつようにいたり、資本主義しほんしゅぎ成熟せいじゅくし、高度化こうどかするにともない、これをそのまま維持いじすることは、場合ばあいによっては、結果的けっかてき人々ひとびと不公平ふこうへいあつかうことになってまいりました。大資本だいしほんによる市場しじょう独占化どくせんか傾向けいこうてくる段階だんかいになりますと、このことはさらに一段いちだん顕著けんちょとなります。きこにおいて、契約けいやく自由じゆう原則げんそく変容へんようをせまられることになるのです。 (井口いぐちしげる「くらしの法律ほうりつ相談そうだん 契約けいやく失敗しっぱいしないための知識ちしきとQ&Aによる)

Vocabulary (21)
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1
契約自由の原則が変容をせまられることになるのはなぜか。
1. 今までの契約自由の原則は、人々を不公平に扱うことが前提になってにたから
2. 大資本の市場の独占によって、契約自由の原則の本来の目的が達成されたから
3. 近代資本主義の勃興期の契約自由の原則は、19世紀の経済において功績を残さなかったから
4. 資本主義の成長にともない、それまでの契約自由の原則では人々を公平に扱えない場合が増えてきたから