JLPT N1 – Reading Exercise 15

#242

新聞しんぶんをめくっていたら、こんな広告こうこくんできた。「ほしいものが突然とつぜんあらわれる。これは不思議ふしぎなカタログです」 「ほしいものはなにですか」とかれても「とくにない」とこたえてしまうひとのために、そのカタログはつくられているという。そこに例示れいじされている世界せかい一流品いちりゅうひん写真しゃしん能書のうがきをんでいたら、たしかにわたしも「ほしいなあ」とおもった。 「りないものはなにもないはずなのに、次々つぎつぎとほしいものがあらわれる」といったあたり、なかなか正直しょうじき広告こうこくだ。本来、広告こうこくとはそういうものだろう。必要ひつようなものは、広告こうこくなんかなくてもひといもとめる。べつ必要ひつようじゃないひとにまで、なんとなくしいとおもわせてこそ、広告こうこくなのである。

Vocabulary (19)
Try It Out!
1
そういうものとはどんなものか。
1. 世界の一流品が手軽に買えるもの
2. いつでも必要な品が買えるもの
3. 必要じゃない人にもほしいと思わせるもの
4. 足りない品は何かを教えるもの