新聞をめくっていたら、こんな広告が目に飛び込んできた。「ほしいものが突然あらわれる。これは不思議なカタログです」 「ほしいものは何ですか」と聞かれても「特にない」と答えてしまう人のために、そのカタログは作られているという。そこに例示されている世界の一流品の写真と能書きを読んでいたら、確かに私も「ほしいなあ」と思った。 「足りないものは何もないはずなのに、次々とほしいものがあらわれる」といったあたり、なかなか正直な広告だ。本来、広告とはそういうものだろう。必要なものは、広告なんか見なくても人は買いもとめる。別に必要じゃない人にまで、なんとなく欲しいと思わせてこそ、広告なのである。