JLPT N1 – Reading Exercise 3

#230

ちかごろ、速読術そくどくじゅつなどという言葉ことば、その訓練くんれん方法ほうほうはなしをきくと、古風こふう人間にんげんであるわたしはカッとなる。そういう習練しゅうれんをするひまがあったら一本いっぽんをよむにこしたことはない。つまらないほん時間じかんをかけるのはおろかなことだし、丹念たんねんによまねばならぬほんをすばやくよむのは、さらにおろかなことだ。そういう差別さべつ種々しゅじゅほんむことによってしかおぼえられぬものであろう。

Vocabulary (15)
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1
そういう差別とはどんな差別か。
1. 本を読むときに速読術を使うべきかどうかという差別
2. 本を読むべきか速読術を習練するべきかという差別
3. 速読術で読む習練をするべきかどうかという差別
4. すばやく読むべきか丹念に読むべきかという差別