JLPT N3 – Reading Exercise 5

#97

学校がっこうでは、むずかしいかおをしていると一生懸命いっしょうけんめい勉強べんきょうしているとてくれる。[1]けわしい表情ひょうじょうをして、ひたいあせながして勉強べんきょうしていると「えらいね」とわれる。 しかし、これは、本当ほんとうによい勉強法べんきょうほうではない。むずかしくて面白おもしろくないとかんじることは、につかないことがえている。勉強べんきょうは、たのしいとかんじるひとほど、につき、成績せいせきもよくなるのだ。 中学生ちゅうがくせいのころ、西岡にしおかくんという友人ゆうじんがいった。かれ数学すうがく理科りかだれにもけないくらい、いつも成績せいせきがよかった。そんな西岡にしおかくんは、いつもたのしそうな表情ひょうじょうをして勉強べんきょうをしているのだ。むずかしいかおをして勉強べんきょうすることがよいことだとおもっていたわたしは、[2]いつも不思議ふしぎだった数学すうがく理科りかはなしをすると、わらいながらおしえてくれる。 ある西岡にしおかくんに「なぜそんなに成績せいせきがいいの」といてみたことがある。すると「[3]」というあっさりした返事へんじかえってきた。 学生がくせいのころにいた言葉ことばは、そのときかるながしていた。しかし、実際じっさい社会しゃかいて、仕事しごとのできるひとあたまれるひとは、まって「たのしんでいるひと」だ。むずかしくけわしい表情ひょうじょうをしているひとは、仕事しごとおそくて、しつわるい。きらいだという感情かんじょうがあると、スピードがちて、熱心ねっしんさ、集中力しゅうちゅうりょく根気こんきけてしまう。 わたしむかしむずかしいかおをしているひと頑張がんばっているひとだとおもっていたが、おおきな間違まちがいだったのだ。本当ほんとう頑張がんばって成果せいか発揮はっきできるひとは、たのしんでいるひとなのだ。

Vocabulary (32)
Try It Out!
1
[3]に入る適当な言葉はどれか。
1. 易いから
2. 頑張っているから
3. 頭がいいから
4. 楽しいから