JLPT N2 – Reading Exercise 9

#142

つぎのA とB の文章ぶんしょうんで、うしろのもんたいするこたえとしてもっともよいものを、1・2・3・4 からひとえらびなさい。 A 関係かんけい複雑ふくざつさにおどろいているのではないでしょうか。こんなはずではなかったと、いだいていた理想りそうくず(くず)れそうになることがあるかもしれません。とくに、自分じぶんとはことなる価値観かちかんった上司じょうし先輩せんぱい(せんぱい)から無理むり仕事しごとたのまれたときなど、つよくそうかんじることでしょう。ときには先輩せんぱい言葉ことばについ反発はんぱつ(はんぱつ)(ちゅう1)したくなることもあるでしょう。しかし、そんなときにはまず相手あいてかんがかたれてみてください。信頼関係しんらいかんけいきずくにはある程度ていど時間じかん必要ひつようであり、そののち自分じぶんかんがえをべればよいのです。それまでは自分じぶんおさ(おさ)えることも大切たいせつで、それが社会人しゃかいじんとしての訓練くんれんでもあります。 B 人間にんげんにとって心身しんしんともに健康けんこうであることが理想的りそうてきだが、あたらしく社会しゃかい若者わかものたちは、ときにはうまくいかないことに出会であい、自信じしんうしなうこともあるだろう。経験けいけんからうと、同僚どうりょう(どうりょう)や先輩せんぱいあたたかい言葉ことばみみはいらなくなってしまうのは、そういう、自分じぶん自信じしんがなくなったときであることがおおい。その結果けっかいままできずいてきた人間関係にんげんかんけいまでこわ(こわ)してしまうことさえある。自分じぶんまわりのひとたちを大切たいせつにして、助言じょげん(じょげん)(ちゅう2)をかしていく気持きもちをつためには、まず自分じぶんのこれまでの努力どりょく肯定的こうていてきにとらえてみよう。結果けっか完璧かんぺき(かんぺき)でなくても、「よくやった」と自分自身じぶんじしんえると、ほかひと言葉ことば素直すなお(すなお)にくことができるようになる。 (ちゅう1)反発はんぱつ(はんぱつ)する:かえす (ちゅう2)助言じょげん(じょげん):アドバイス

Vocabulary (46)
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1
A とB に共通して述べられていることは何か。
1. 職場での人間関係を大事にするにはどうすればいいか。
2. 職場で自分の努力を認めてもらうにはどうすればいいか。
3. 社会人になって職場で自信をなくした時、どうすればいいか。
4. 社会に出て周囲の人と自分の考えが違った時、どうすればいいか。
2
A とB では新社会人にどのようにアドバイスをしているか。
1. A では自分の価値観を重視することが大切だと述べ、B では自分の努力してきた姿を振り返ることが大切だと述べている。
2. A では周りの人に自分の考えを伝えることが大切だと述べ、B では相手に認めてもらうことが大切だと述べている。
3. A では相手の考えを尊重することが大切だと述べ、B では自分の努力を認めることが大切だと述べている。
4. A では相手の意見を認めることが大切だと述べ、B では周りの人の言葉を聞くことが大切だと述べている。