大人おとなになっても、味覚みかくは変かわり続つづける。二十代にじゅうだいの血気盛けっきさかんな頃ころ、すき焼やき鍋なべなどを囲かこむ と、肉にくばかり食たべている私わたしを見みて、「私わたしたちはもう沢山たくさん。年としをとると、キノコや野菜やさいが一番いちばんおいしい」などと半なかば私わたしを、半なかば自分自身じぶんじしんを諭さとすかのように言いう年長者ねんちょうしゃがいた。なるほど、私わたしも、最近さいきんでは肉にくの味あじのしみた野菜やさいやキノコがおいしい。一方いっぽうで、肉にくも相変あいかわらず食た ベる。年長者ねんちょうしゃだって、肉にくを食たべなくなるわけではない。 (茂木健一郎もぎけんいちろう『食しょくのクオリア』による)
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