翻訳: Nicolas Toumayan 校正: Riaki Poništ
翻訳: Nicolas Toumayan 校正: Riaki Poništ
僕は20年くらい前に
100人くらい いる設計事務所で 働いてたんです
その時 作ってた建築っていうのは
お金を稼ぐために作っていました
また 歴史的に見ても
建築っていうのは お金のある人のために
また ある時は権力のある人のために 作っていたっていうのも事実です
ところが 今僕たちが作っている 建築っていうのは
クライアントの方々の事業が 成立するっていうことは
当然前提なんですけれども
その事業主の方の周りの方々も
幸せになるような 建築っていうのを作っています
なんか ちょっと青臭いことって 思われるかもしれませんが
それは本当で
それは2012年の 沖縄の仕事から始まりました
今日はちょっと そんなお話を させていただこうかと思います
今日はちょっと そんなお話を させていただこうかと思います
2012年 沖縄の糸満というところで
2012年 沖縄の糸満というところで
レストランを作る話がありました
レストランを作る話がありました
糸満というところは 昔から栄えている漁港で
糸満というところは 昔から栄えている漁港で
ところが今やっぱり元気なくなって
ところが今やっぱり元気なくなって
市場なんかにもシャッターが
市場なんかにもシャッターが
どんどん増えてきてる という状況がありました
どんどん増えてきてる という状況がありました
クライアントの玉城さんは おばあさんが漁民だったということもあって
クライアントの玉城さんは おばあさんが漁民だったということもあって
なんとか彼らの食文化を伝えるために
なんとか彼らの食文化を伝えるために
レストランを作りたい というふうに考えていたんです
レストランを作りたい というふうに考えていたんです
で 僕たちリサーチをしました
で 僕たちリサーチをしました
そうすると糸満の地面 地層が
そうすると糸満の地面 地層が
琉球石灰岩というのが分かってきました
琉球石灰岩というのが分かってきました
なんとかこれを使って 糸満らしい建築ができないかなと考えて
なんとかこれを使って 糸満らしい建築ができないかなと考えて
こういう絵を描いたんですね
こういう絵を描いたんですね
まず地面があって
まず地面があって
そこを掘ると
そこを掘ると
琉球石灰岩が出てきます
琉球石灰岩が出てきます
それを ちょっとずつ積んで
それを ちょっとずつ積んで
山を作って
山を作って
一枚の屋根だけかけると
一枚の屋根だけかけると
場所ができる
場所ができる
なんかそういう 伸び伸びとした 沖縄らしい建築が
なんかそういう 伸び伸びとした 沖縄らしい建築が
できないかなというふうに考えて こんな絵を描いたんですけれども
できないかなというふうに考えて こんな絵を描いたんですけれども
なんとなく これにちょっと 違和感がありまして
なんとなく これにちょっと 違和感がありまして
本当にこういう建築が
本当にこういう建築が
玉城さんの想いに応えられているのかなと
玉城さんの想いに応えられているのかなと
そういうふうに思っていたんですけれども
そういうふうに思っていたんですけれども
ある日 玉城さんがこれを見て
ある日 玉城さんがこれを見て
おじいさんとか おばあさんが
おじいさんとか おばあさんが
こういうふうに漁場を作ったんだ というふうに思い出してくれたんです
こういうふうに漁場を作ったんだ というふうに思い出してくれたんです
そして実際に 3日間で60名の地域の方々と
そして実際に 3日間で60名の地域の方々と
一緒に石を積んで建物を作りました
一緒に石を積んで建物を作りました
彼ら 自分たちの未来のために 自分たちの手で
彼ら 自分たちの未来のために 自分たちの手で
作った建物です
作った建物です
内壁も琉球石灰岩で出来ています
内壁も琉球石灰岩で出来ています
僕は これが みんなで一緒になって 建築作るってのは初めての経験だったんですね
僕は これが みんなで一緒になって 建築作るってのは初めての経験だったんですね
この沖縄の漁民食堂の 計画が終わった2014年に
この沖縄の漁民食堂の 計画が終わった2014年に
千葉県で保育園を作る 計画がありました
千葉県で保育園を作る 計画がありました
そこの敷地は 南にゆるやかに傾斜があって
そこの敷地は 南にゆるやかに傾斜があって
周りを木々に囲まれた とても魅力的な場所だったんです
周りを木々に囲まれた とても魅力的な場所だったんです
保育園というのは 子どもたちの建物ですから
保育園というのは 子どもたちの建物ですから
なんか 僕ら大人が先回りをして
なんか 僕ら大人が先回りをして
こういうのが子どもたちにとって いいんじゃないかっていうのはやめたいな
こういうのが子どもたちにとって いいんじゃないかっていうのはやめたいな
そんなこと思ってたんですけれども
そんなこと思ってたんですけれども
極力 周りがこれだけ恵まれた環境なので
極力 周りがこれだけ恵まれた環境なので
それをそのまま建築にできないか っていうことを考えたんです
それをそのまま建築にできないか っていうことを考えたんです
これが その保育園の模型です
これが その保育園の模型です
これを見ながら ご説明しようと思いますが
これを見ながら ご説明しようと思いますが
斜面 こう ゆるやかな南向きに 傾斜がついていまして
斜面 こう ゆるやかな南向きに 傾斜がついていまして
そこに段々に保育室を配置しています
そこに段々に保育室を配置しています
壁で仕切るのではなくて
壁で仕切るのではなくて
それで 風っていうのは南から入って こう 北に 抜けてくように
それで 風っていうのは南から入って こう 北に 抜けてくように
大きな一枚の屋根をかけました
大きな一枚の屋根をかけました
屋根が大きいと夏場は暑くなりますから
屋根が大きいと夏場は暑くなりますから
スプリンクラー 散水装置を 屋根に設置をしてます
スプリンクラー 散水装置を 屋根に設置をしてます
一番下の軒は 周りが樹木に囲まれてるから すぐ詰まっちゃうんですね
一番下の軒は 周りが樹木に囲まれてるから すぐ詰まっちゃうんですね
ですから雨どい つけていません
ですから雨どい つけていません
そうすると 今言ったスプリンクラーとか ここに降る雨なんかが
そうすると 今言ったスプリンクラーとか ここに降る雨なんかが
そのまま滝のように落ちていきます
そのまま滝のように落ちていきます
一番下には じゃぶじゃぶ池を設けて 子どもたちが遊べるようなしつらえをしました
一番下には じゃぶじゃぶ池を設けて 子どもたちが遊べるようなしつらえをしました
同時に ここの じゃぶじゃぶ池っていうのは
同時に ここの じゃぶじゃぶ池っていうのは
南から入ってくる風を冷やす 冷却装置にもなっています
南から入ってくる風を冷やす 冷却装置にもなっています
こんな計画で
こんな計画で
建物の中を風がブワーッと通るような そんな計画だったんです
建物の中を風がブワーッと通るような そんな計画だったんです
まぁ 色々な問題が またこの他にありまして
まぁ 色々な問題が またこの他にありまして
当然段々になってるから 危ないんじゃないかとか
当然段々になってるから 危ないんじゃないかとか
それから3歳とか5歳 一緒になって過ごしますから
それから3歳とか5歳 一緒になって過ごしますから
お昼寝の時間が違うんですね
お昼寝の時間が違うんですね
こういうのは良くないんじゃないかって
こういうのは良くないんじゃないかって
まぁ そんな問題点も あったんですけれども
まぁ そんな問題点も あったんですけれども
理事長さんたちと これはが大きな家だという
理事長さんたちと これはが大きな家だという
コンセプトについて話し合ったんです
コンセプトについて話し合ったんです
実は 理事長さん 生まれも育ちも ここのそばで
実は 理事長さん 生まれも育ちも ここのそばで
農家の大きな家で育ったということでした
農家の大きな家で育ったということでした
大きな農家の家— 大きな屋根の大きな家は
大きな農家の家— 大きな屋根の大きな家は
間仕切りなんかありませんから
間仕切りなんかありませんから
3歳も5歳もお兄ちゃんも弟も 一緒になって過ごしてきたと
3歳も5歳もお兄ちゃんも弟も 一緒になって過ごしてきたと
古い家には縁側ってあります
古い家には縁側ってあります
縁側くらいの高さより ちょっと高いんですね この段々が
縁側くらいの高さより ちょっと高いんですね この段々が
縁側から落ちて 死んだ奴いないよねっていうことで
縁側から落ちて 死んだ奴いないよねっていうことで
そんな話をしながら この建物 出来ました
そんな話をしながら この建物 出来ました
外から見ると こういう感じです
外から見ると こういう感じです
段々になっていますから これみんな
段々になっていますから これみんな
3歳も5歳も 2歳も4歳も
3歳も5歳も 2歳も4歳も
みんな 同じ空間の中で過ごします
みんな 同じ空間の中で過ごします
横から見るとこういう段差があるんです
横から見るとこういう段差があるんです
下のフロアの保育室を 上の小さい子どもたちが見て—
下のフロアの保育室を 上の小さい子どもたちが見て—
そういう関係があります
そういう関係があります
これが風の取り入れ口です
これが風の取り入れ口です
これは とても僕は好きな写真で
これは とても僕は好きな写真で
遊び疲れた子どもたちが 滝を見て黄昏れてるっていう
遊び疲れた子どもたちが 滝を見て黄昏れてるっていう
こういう感性はちょっと 僕らには思いつかなかったなと思って
こういう感性はちょっと 僕らには思いつかなかったなと思って
見ていました
見ていました
これは 今 取り組んでいる 介護施設のドローイングです
これは 今 取り組んでいる 介護施設のドローイングです
ここのクライアントは 石井さんといいますが
ここのクライアントは 石井さんといいますが
石井さんがここで考えている 介護施設ってのは
石井さんがここで考えている 介護施設ってのは
「施設」ではなくて
「施設」ではなくて
「家」って呼ぶほうがふさわしいと
「家」って呼ぶほうがふさわしいと
そういうお話をしてくれました
そういうお話をしてくれました
おじいちゃんも おばあちゃんも 子どもも 地域の人も
おじいちゃんも おばあちゃんも 子どもも 地域の人も
みんな 一緒に入れていいじゃないかと
みんな 一緒に入れていいじゃないかと
みんなが自然に集まってくれるような 建物がいいんだと
みんなが自然に集まってくれるような 建物がいいんだと
そういう話をしてくれました
そういう話をしてくれました
このドローイングで示しているのは 軒が深く出ています
このドローイングで示しているのは 軒が深く出ています
雨が降った日に
雨が降った日に
雨を楽しめるような
雨を楽しめるような
また雨が降ってるときに 一枚の屋根を感じられるような
また雨が降ってるときに 一枚の屋根を感じられるような
そういう長い縁側みたいな建物です
そういう長い縁側みたいな建物です
またここでは 助け合いをしながら
またここでは 助け合いをしながら
この建物を運営していこうっていう 考え方に取り組んでいます
この建物を運営していこうっていう 考え方に取り組んでいます
つまり それは
つまり それは
近所の 朝ご飯を食べれない状況の 子どもたちがたくさんいるもんですから
近所の 朝ご飯を食べれない状況の 子どもたちがたくさんいるもんですから
「ここの食堂を使ってってもいいよ」
「ここの食堂を使ってってもいいよ」
「お風呂ここで入ってってもいいよ」
「お風呂ここで入ってってもいいよ」
その代わりに施設の手伝いをして 掃除をして帰ってってもらう
その代わりに施設の手伝いをして 掃除をして帰ってってもらう
あるいは地域の人たちは
あるいは地域の人たちは
ここの運営 お手伝いしていれば
ここの運営 お手伝いしていれば
自分の親の相談も 気軽に乗ってもらえるし
自分の親の相談も 気軽に乗ってもらえるし
それからまた 将来もうちょっと 大きな家族になったような気分で
それからまた 将来もうちょっと 大きな家族になったような気分で
少し安心感が増すような そういう取り組みをしています
少し安心感が増すような そういう取り組みをしています
石井さんがこんな話して なんか僕ら
石井さんがこんな話して なんか僕ら
「難しいな イメージできないな」と思って
「難しいな イメージできないな」と思って
こんな写真を探してきたんですね
こんな写真を探してきたんですね
これは江戸時代の錦絵です
これは江戸時代の錦絵です
この手前にあるのが 「ミセ」と呼ばれる空間です
この手前にあるのが 「ミセ」と呼ばれる空間です
この「ミセ」と呼ばれる空間には
この「ミセ」と呼ばれる空間には
色んな職業の人 色んな年齢の人たちが
色んな職業の人 色んな年齢の人たちが
一緒に過ごしていることが 描かれています
一緒に過ごしていることが 描かれています
これをよくよく見てると僕は 楽しそうだなと思うんですね
これをよくよく見てると僕は 楽しそうだなと思うんですね
なんか こっちの方が日本人には 自然じゃないかなっていう気もしてきたんです
なんか こっちの方が日本人には 自然じゃないかなっていう気もしてきたんです
まぁ 考えてみると
まぁ 考えてみると
この「町屋」っていう形式は 外圧が かからなかった江戸時代に
この「町屋」っていう形式は 外圧が かからなかった江戸時代に
400年かけて
400年かけて
ゆっくり日本人の体にフィットしてきた 住居形式だったんですけれども
ゆっくり日本人の体にフィットしてきた 住居形式だったんですけれども
私たち 戦争を境にこの住居形式は 捨ててしまいました
私たち 戦争を境にこの住居形式は 捨ててしまいました
今ある住居ってのは たった70年です
今ある住居ってのは たった70年です
また この写真は1926年に ル・コルビュジエという建築家が
また この写真は1926年に ル・コルビュジエという建築家が
パリで発表した「ボアザン計画」というものです
パリで発表した「ボアザン計画」というものです
これ 皆さんよくご存知の建物です
これ 皆さんよくご存知の建物です
団地の原型ですね
団地の原型ですね
これ 一つ一つが 一つの家族
これ 一つ一つが 一つの家族
一つの家族がコピーペーストされて 建物全体が出来ています
一つの家族がコピーペーストされて 建物全体が出来ています
僕たちは知らないうちに
僕たちは知らないうちに
「この一つのユニットが家族だ」 っていうふうに
「この一つのユニットが家族だ」 っていうふうに
思い込んでしまってるかもしれません
思い込んでしまってるかもしれません
この絵を見てると 日々日々使っている建築から
この絵を見てると 日々日々使っている建築から
家族ってのはこういうもんだというふうに 教育されてるのかもしれません
家族ってのはこういうもんだというふうに 教育されてるのかもしれません
さっき見てもらった 町屋のミセのように
さっき見てもらった 町屋のミセのように
「ここでゆっくりお話してってもいいよ」 というふうに
「ここでゆっくりお話してってもいいよ」 というふうに
この建築は語りかけてはくれません
この建築は語りかけてはくれません
またある人が 秋田のおばあちゃんの 話をしてくれました
またある人が 秋田のおばあちゃんの 話をしてくれました
秋田のおばあちゃんは 山の向こうにある雲を見て
秋田のおばあちゃんは 山の向こうにある雲を見て
明日の天気が分かるそうです
明日の天気が分かるそうです
今僕たちが暮らしている 住居っていうのは
今僕たちが暮らしている 住居っていうのは
「高気密 高断熱」って 言われてますね
「高気密 高断熱」って 言われてますね
魔法瓶みたいな そういう住居です
魔法瓶みたいな そういう住居です
そういう中で暮らしていると もしかしたら
そういう中で暮らしていると もしかしたら
山の遠くの向こうまで 意識が及んでるっていう
山の遠くの向こうまで 意識が及んでるっていう
この日本人が持っていた 感覚っていうのは
この日本人が持っていた 感覚っていうのは
だんだん退化していっているかもしれません
だんだん退化していっているかもしれません
最後に皆さんに この写真をご紹介して 終わりたいと思うんですが
最後に皆さんに この写真をご紹介して 終わりたいと思うんですが
これは村の人たちが協力をして 屋根を葺き替えている写真です
これは村の人たちが協力をして 屋根を葺き替えている写真です
これ「屋根普請」といいます
これ「屋根普請」といいます
「普請」というのは
「普請」というのは
お金がある人はお金を出して
お金がある人はお金を出して
材料がある人は材料を
材料がある人は材料を
体力がある人は体力を
体力がある人は体力を
みんなで協力し合って 一つの家を建てるというのが
みんなで協力し合って 一つの家を建てるというのが
言葉の意味です
言葉の意味です
昔 村では一軒 家を建てるのは 一大イベントでした
昔 村では一軒 家を建てるのは 一大イベントでした
ですから 村の人たち みんな協力して建物を建てました
ですから 村の人たち みんな協力して建物を建てました
みんなで協力して建てると
みんなで協力して建てると
ここには みんな 気軽に立ち寄れるんですね
ここには みんな 気軽に立ち寄れるんですね
この写真のように 軒が深く出ていて
この写真のように 軒が深く出ていて
懐の深い土間があると
懐の深い土間があると
これは ある種
これは ある種
この村の公共の精神を現しているような
この村の公共の精神を現しているような
そういう たたずまいのように 思えてきます
そういう たたずまいのように 思えてきます
またこの建築は
またこの建築は
ここで過ごす時間っていうのは
ここで過ごす時間っていうのは
ここの家族の人たちもそうだし
ここの家族の人たちもそうだし
村の人たちも ここから望める風景とか
村の人たちも ここから望める風景とか
ここに[降る]雨とか 雨とか風っていうのは
ここに[降る]雨とか 雨とか風っていうのは
そういう人たちが 楽しむものとしてありました
そういう人たちが 楽しむものとしてありました
もしかしたら人間はすでに 忘れてしまっている記憶が
もしかしたら人間はすでに 忘れてしまっている記憶が
こういうものにあるかもしれません
こういうものにあるかもしれません
僕は 皆さんにとっても そういう
僕は 皆さんにとっても そういう
暮らしの中で 優しく語りかけてくれる建築が
暮らしの中で 優しく語りかけてくれる建築が
あった方がいいなと 強く思っていますし
あった方がいいなと 強く思っていますし
これからも僕たちはそういう建築を 作っていきたいなというふうに思っています
これからも僕たちはそういう建築を 作っていきたいなというふうに思っています
ありがとうございました
ありがとうございました
翻訳: Nicolas Toumayan 校正: Riaki Poništ
翻訳
校正
僕は20年くらい前に
僕
くらい
前
年
100人くらい いる設計事務所で 働いてたんです
事務所
くらい
設計
人
働く
その時 作ってた建築っていうのは
建築
時
作る
っていう
お金を稼ぐために作っていました
稼ぐ
お金
作る
また 歴史的に見ても
歴史
見る
的
建築っていうのは お金のある人のために
建築
人
お金
っていう
また ある時は権力のある人のために 作っていたっていうのも事実です
事実
時
人
権力
作る
ところが 今僕たちが作っている 建築っていうのは
僕
ところが
建築
今
作る
っていう
クライアントの方々の事業が 成立するっていうことは
方々
成立
事業
っていう
当然前提なんですけれども
前提
当然
けれども
その事業主の方の周りの方々も
周り
方
方々
事業
主
幸せになるような 建築っていうのを作っています
建築
幸せ
作る
っていう
なんか ちょっと青臭いことって 思われるかもしれませんが
思う
ちょっと
なんか
青臭い
しれる
それは本当で
本当
それは2012年の 沖縄の仕事から始まりました
仕事
年
始まる
沖縄
今日はちょっと そんなお話を させていただこうかと思います
いただく
思う
そんな
今日
ちょっと
お話
今日はちょっと そんなお話を させていただこうかと思います
いただく
思う
そんな
今日
ちょっと
お話
2012年 沖縄の糸満というところで
糸満
ところ
年
沖縄
という
2012年 沖縄の糸満というところで
糸満
ところ
年
沖縄
という
レストランを作る話がありました
作る
話
レストラン
レストランを作る話がありました
作る
話
レストラン
糸満というところは 昔から栄えている漁港で
糸満
昔
栄える
ところ
漁港
という
糸満というところは 昔から栄えている漁港で
糸満
昔
栄える
ところ
漁港
という
ところが今やっぱり元気なくなって
なくなる
ところが
やっぱり
今
元気
ところが今やっぱり元気なくなって
なくなる
ところが
やっぱり
今
元気
市場なんかにもシャッターが
市場
シャッター
なんか
市場なんかにもシャッターが
市場
シャッター
なんか
どんどん増えてきてる という状況がありました
どんどん
増える
状況
という
どんどん増えてきてる という状況がありました
どんどん
増える
状況
という
クライアントの玉城さんは おばあさんが漁民だったということもあって
玉城
おばあさん
漁民
という
クライアントの玉城さんは おばあさんが漁民だったということもあって
玉城
おばあさん
漁民
という
なんとか彼らの食文化を伝えるために
彼ら
伝える
文化
なんとか
食
なんとか彼らの食文化を伝えるために
彼ら
伝える
文化
なんとか
食
レストランを作りたい というふうに考えていたんです
考える
作る
レストラン
という
レストランを作りたい というふうに考えていたんです
考える
作る
レストラン
という
で 僕たちリサーチをしました
僕
リサーチ
で 僕たちリサーチをしました
僕
リサーチ
そうすると糸満の地面 地層が
糸満
地面
そうすると
地層
そうすると糸満の地面 地層が
糸満
地面
そうすると
地層
琉球石灰岩というのが分かってきました
分かる
琉球
石灰岩
という
琉球石灰岩というのが分かってきました
分かる
琉球
石灰岩
という
なんとかこれを使って 糸満らしい建築ができないかなと考えて
糸満
考える
なんとか
建築
できる
使う
らしい
なんとかこれを使って 糸満らしい建築ができないかなと考えて
糸満
考える
なんとか
建築
できる
使う
らしい
こういう絵を描いたんですね
描く
絵
こういう
こういう絵を描いたんですね
描く
絵
こういう
まず地面があって
地面
まず地面があって
地面
そこを掘ると
掘る
そこを掘ると
掘る
琉球石灰岩が出てきます
出る
琉球
石灰岩
琉球石灰岩が出てきます
出る
琉球
石灰岩
それを ちょっとずつ積んで
積む
ちょっと
それを ちょっとずつ積んで
積む
ちょっと
山を作って
作る
山
山を作って
作る
山
一枚の屋根だけかけると
かける
屋根
一
枚
一枚の屋根だけかけると
かける
屋根
一
枚
場所ができる
場所
できる
場所ができる
場所
できる
なんかそういう 伸び伸びとした 沖縄らしい建築が
建築
なんか
らしい
沖縄
伸び伸び
なんかそういう 伸び伸びとした 沖縄らしい建築が
建築
なんか
らしい
沖縄
伸び伸び
できないかなというふうに考えて こんな絵を描いたんですけれども
考える
描く
できる
絵
こんな
けれども
という
できないかなというふうに考えて こんな絵を描いたんですけれども
考える
描く
できる
絵
こんな
けれども
という
なんとなく これにちょっと 違和感がありまして
なんとなく
ちょっと
違和感
なんとなく これにちょっと 違和感がありまして
なんとなく
ちょっと
違和感
本当にこういう建築が
建築
本当に
こういう
本当にこういう建築が
建築
本当に
こういう
玉城さんの想いに応えられているのかなと
玉城
想い
応える
られる
玉城さんの想いに応えられているのかなと
玉城
想い
応える
られる
そういうふうに思っていたんですけれども
思う
けれども
そういう
そういうふうに思っていたんですけれども
思う
けれども
そういう
ある日 玉城さんがこれを見て
玉城
日
見る
ある日 玉城さんがこれを見て
玉城
日
見る
おじいさんとか おばあさんが
おじいさん
おばあさん
おじいさんとか おばあさんが
おじいさん
おばあさん
こういうふうに漁場を作ったんだ というふうに思い出してくれたんです
思い出す
くれる
作る
こういう
漁場
という
こういうふうに漁場を作ったんだ というふうに思い出してくれたんです
思い出す
くれる
作る
こういう
漁場
という
そして実際に 3日間で60名の地域の方々と
名
方々
実際
そして
地域
日間
そして実際に 3日間で60名の地域の方々と
名
方々
実際
そして
地域
日間
一緒に石を積んで建物を作りました
石
積む
一緒
建物
作る
一緒に石を積んで建物を作りました
石
積む
一緒
建物
作る
彼ら 自分たちの未来のために 自分たちの手で
彼ら
未来
自分
手
彼ら 自分たちの未来のために 自分たちの手で
彼ら
未来
自分
手
作った建物です
建物
作る
作った建物です
建物
作る
内壁も琉球石灰岩で出来ています
出来る
琉球
石灰岩
内壁
内壁も琉球石灰岩で出来ています
出来る
琉球
石灰岩
内壁
僕は これが みんなで一緒になって 建築作るってのは初めての経験だったんですね
経験
僕
みんな
建築
一緒
作る
初めて
僕は これが みんなで一緒になって 建築作るってのは初めての経験だったんですね
経験
僕
みんな
建築
一緒
作る
初めて
この沖縄の漁民食堂の 計画が終わった2014年に
計画
終わる
食堂
年
沖縄
漁民
この沖縄の漁民食堂の 計画が終わった2014年に
計画
終わる
食堂
年
沖縄
漁民
千葉県で保育園を作る 計画がありました
計画
県
作る
保育園
千葉
千葉県で保育園を作る 計画がありました
計画
県
作る
保育園
千葉
そこの敷地は 南にゆるやかに傾斜があって
敷地
傾斜
南
ゆるやか
そこの敷地は 南にゆるやかに傾斜があって
敷地
傾斜
南
ゆるやか
周りを木々に囲まれた とても魅力的な場所だったんです
場所
周り
魅力
囲む
とても
的
木々
周りを木々に囲まれた とても魅力的な場所だったんです
場所
周り
魅力
囲む
とても
的
木々
保育園というのは 子どもたちの建物ですから
建物
保育園
子ども
という
保育園というのは 子どもたちの建物ですから
建物
保育園
子ども
という
なんか 僕ら大人が先回りをして
大人
僕ら
なんか
先回り
なんか 僕ら大人が先回りをして
大人
僕ら
なんか
先回り
こういうのが子どもたちにとって いいんじゃないかっていうのはやめたいな
やめる
にとって
こういう
子ども
こういうのが子どもたちにとって いいんじゃないかっていうのはやめたいな
やめる
にとって
こういう
子ども
そんなこと思ってたんですけれども
思う
そんな
けれども
そんなこと思ってたんですけれども
思う
そんな
けれども
極力 周りがこれだけ恵まれた環境なので
周り
環境
恵まれる
極力
極力 周りがこれだけ恵まれた環境なので
周り
環境
恵まれる
極力
それをそのまま建築にできないか っていうことを考えたんです
考える
建築
そのまま
できる
っていう
それをそのまま建築にできないか っていうことを考えたんです
考える
建築
そのまま
できる
っていう
これが その保育園の模型です
保育園
模型
これが その保育園の模型です
保育園
模型
これを見ながら ご説明しようと思いますが
思う
説明
見る
ながら
これを見ながら ご説明しようと思いますが
思う
説明
見る
ながら
斜面 こう ゆるやかな南向きに 傾斜がついていまして
傾斜
南
向き
ゆるやか
斜面
斜面 こう ゆるやかな南向きに 傾斜がついていまして
傾斜
南
向き
ゆるやか
斜面
そこに段々に保育室を配置しています
段々
保育
室
配置
そこに段々に保育室を配置しています
段々
保育
室
配置
壁で仕切るのではなくて
壁
仕切る
壁で仕切るのではなくて
壁
仕切る
それで 風っていうのは南から入って こう 北に 抜けてくように
それで
抜ける
入る
風
北
南
っていう
それで 風っていうのは南から入って こう 北に 抜けてくように
それで
抜ける
入る
風
北
南
っていう
大きな一枚の屋根をかけました
かける
屋根
一
大きな
枚
大きな一枚の屋根をかけました
かける
屋根
一
大きな
枚
屋根が大きいと夏場は暑くなりますから
屋根
暑い
大きい
夏場
屋根が大きいと夏場は暑くなりますから
屋根
暑い
大きい
夏場
スプリンクラー 散水装置を 屋根に設置をしてます
屋根
装置
設置
スプリンクラー
散水
スプリンクラー 散水装置を 屋根に設置をしてます
屋根
装置
設置
スプリンクラー
散水
一番下の軒は 周りが樹木に囲まれてるから すぐ詰まっちゃうんですね
周り
軒
一番
囲む
下
詰まる
樹木
ちゃう
一番下の軒は 周りが樹木に囲まれてるから すぐ詰まっちゃうんですね
周り
軒
一番
囲む
下
詰まる
樹木
ちゃう
ですから雨どい つけていません
つける
ですから
雨
ですから雨どい つけていません
つける
ですから
雨
そうすると 今言ったスプリンクラーとか ここに降る雨なんかが
雨
言う
今
降る
なんか
そうすると
スプリンクラー
そうすると 今言ったスプリンクラーとか ここに降る雨なんかが
雨
言う
今
降る
なんか
そうすると
スプリンクラー
そのまま滝のように落ちていきます
そのまま
滝
落ちる
そのまま滝のように落ちていきます
そのまま
滝
落ちる
一番下には じゃぶじゃぶ池を設けて 子どもたちが遊べるようなしつらえをしました
遊べる
一番
下
池
設ける
子ども
じゃぶじゃぶ
しつらえる
一番下には じゃぶじゃぶ池を設けて 子どもたちが遊べるようなしつらえをしました
遊べる
一番
下
池
設ける
子ども
じゃぶじゃぶ
しつらえる
同時に ここの じゃぶじゃぶ池っていうのは
池
同時に
じゃぶじゃぶ
っていう
同時に ここの じゃぶじゃぶ池っていうのは
池
同時に
じゃぶじゃぶ
っていう
南から入ってくる風を冷やす 冷却装置にもなっています
装置
冷やす
入る
風
南
冷却
南から入ってくる風を冷やす 冷却装置にもなっています
装置
冷やす
入る
風
南
冷却
こんな計画で
計画
こんな
こんな計画で
計画
こんな
建物の中を風がブワーッと通るような そんな計画だったんです
計画
そんな
通る
中
風
建物
建物の中を風がブワーッと通るような そんな計画だったんです
計画
そんな
通る
中
風
建物
まぁ 色々な問題が またこの他にありまして
他
色々
問題
まぁ 色々な問題が またこの他にありまして
他
色々
問題
当然段々になってるから 危ないんじゃないかとか
段々
危ない
当然
当然段々になってるから 危ないんじゃないかとか
段々
危ない
当然
それから3歳とか5歳 一緒になって過ごしますから
過ごす
それから
歳
一緒
それから3歳とか5歳 一緒になって過ごしますから
過ごす
それから
歳
一緒
お昼寝の時間が違うんですね
昼寝
時間
違う
お昼寝の時間が違うんですね
昼寝
時間
違う
こういうのは良くないんじゃないかって
良い
こういう
こういうのは良くないんじゃないかって
良い
こういう
まぁ そんな問題点も あったんですけれども
そんな
点
問題
けれども
まぁ そんな問題点も あったんですけれども
そんな
点
問題
けれども
理事長さんたちと これはが大きな家だという
長
家
大きな
理事
という
理事長さんたちと これはが大きな家だという
長
家
大きな
理事
という
コンセプトについて話し合ったんです
話し合う
コンセプト
について
コンセプトについて話し合ったんです
話し合う
コンセプト
について
実は 理事長さん 生まれも育ちも ここのそばで
生まれ
実は
育ち
長
理事
実は 理事長さん 生まれも育ちも ここのそばで
生まれ
実は
育ち
長
理事
農家の大きな家で育ったということでした
農家
育つ
家
大きな
という
農家の大きな家で育ったということでした
農家
育つ
家
大きな
という
大きな農家の家— 大きな屋根の大きな家は
農家
屋根
家
大きな
大きな農家の家— 大きな屋根の大きな家は
農家
屋根
家
大きな
間仕切りなんかありませんから
なんか
間仕切り
間仕切りなんかありませんから
なんか
間仕切り
3歳も5歳もお兄ちゃんも弟も 一緒になって過ごしてきたと
過ごす
弟
歳
一緒
兄ちゃん
3歳も5歳もお兄ちゃんも弟も 一緒になって過ごしてきたと
過ごす
弟
歳
一緒
兄ちゃん
古い家には縁側ってあります
縁側
家
古い
古い家には縁側ってあります
縁側
家
古い
縁側くらいの高さより ちょっと高いんですね この段々が
くらい
ちょっと
段々
縁側
高い
縁側くらいの高さより ちょっと高いんですね この段々が
くらい
ちょっと
段々
縁側
高い
縁側から落ちて 死んだ奴いないよねっていうことで
縁側
落ちる
死ぬ
奴
縁側から落ちて 死んだ奴いないよねっていうことで
縁側
落ちる
死ぬ
奴
そんな話をしながら この建物 出来ました
そんな
出来る
建物
話
ながら
そんな話をしながら この建物 出来ました
そんな
出来る
建物
話
ながら
外から見ると こういう感じです
外
見る
感じ
こういう
外から見ると こういう感じです
外
見る
感じ
こういう
段々になっていますから これみんな
みんな
段々
段々になっていますから これみんな
みんな
段々
3歳も5歳も 2歳も4歳も
歳
3歳も5歳も 2歳も4歳も
歳
みんな 同じ空間の中で過ごします
みんな
過ごす
中
同じ
空間
みんな 同じ空間の中で過ごします
みんな
過ごす
中
同じ
空間
横から見るとこういう段差があるんです
見る
横
段差
こういう
横から見るとこういう段差があるんです
見る
横
段差
こういう
下のフロアの保育室を 上の小さい子どもたちが見て—
見る
上
下
小さい
保育
子ども
室
フロア
下のフロアの保育室を 上の小さい子どもたちが見て—
見る
上
下
小さい
保育
子ども
室
フロア
そういう関係があります
関係
そういう
そういう関係があります
関係
そういう
これが風の取り入れ口です
風
口
取り入れ
これが風の取り入れ口です
風
口
取り入れ
これは とても僕は好きな写真で
僕
とても
写真
好き
これは とても僕は好きな写真で
僕
とても
写真
好き
遊び疲れた子どもたちが 滝を見て黄昏れてるっていう
昏れる
遊び
見る
滝
疲れる
黄
子ども
っていう
遊び疲れた子どもたちが 滝を見て黄昏れてるっていう
昏れる
遊び
見る
滝
疲れる
黄
子ども
っていう
こういう感性はちょっと 僕らには思いつかなかったなと思って
思う
ちょっと
僕ら
思いつく
こういう
感性
こういう感性はちょっと 僕らには思いつかなかったなと思って
思う
ちょっと
僕ら
思いつく
こういう
感性
見ていました
見る
見ていました
見る
これは 今 取り組んでいる 介護施設のドローイングです
取り組む
介護
今
施設
ドローイング
これは 今 取り組んでいる 介護施設のドローイングです
取り組む
介護
今
施設
ドローイング
ここのクライアントは 石井さんといいますが
石井
ここのクライアントは 石井さんといいますが
石井
石井さんがここで考えている 介護施設ってのは
石井
考える
介護
施設
石井さんがここで考えている 介護施設ってのは
石井
考える
介護
施設
「施設」ではなくて
施設
「施設」ではなくて
施設
「家」って呼ぶほうがふさわしいと
家
呼ぶ
ふさわしい
「家」って呼ぶほうがふさわしいと
家
呼ぶ
ふさわしい
そういうお話をしてくれました
くれる
お話
そういう
そういうお話をしてくれました
くれる
お話
そういう
おじいちゃんも おばあちゃんも 子どもも 地域の人も
地域
人
おじいちゃん
子ども
ばあちゃん
おじいちゃんも おばあちゃんも 子どもも 地域の人も
地域
人
おじいちゃん
子ども
ばあちゃん
みんな 一緒に入れていいじゃないかと
みんな
一緒
入れる
みんな 一緒に入れていいじゃないかと
みんな
一緒
入れる
みんなが自然に集まってくれるような 建物がいいんだと
くれる
みんな
集まる
建物
自然
みんなが自然に集まってくれるような 建物がいいんだと
くれる
みんな
集まる
建物
自然
そういう話をしてくれました
くれる
話
そういう
そういう話をしてくれました
くれる
話
そういう
このドローイングで示しているのは 軒が深く出ています
深い
軒
示す
出る
ドローイング
このドローイングで示しているのは 軒が深く出ています
深い
軒
示す
出る
ドローイング
雨が降った日に
日
雨
降る
雨が降った日に
日
雨
降る
雨を楽しめるような
雨
楽しめる
雨を楽しめるような
雨
楽しめる
また雨が降ってるときに 一枚の屋根を感じられるような
屋根
感じる
雨
一
降る
枚
られる
また雨が降ってるときに 一枚の屋根を感じられるような
屋根
感じる
雨
一
降る
枚
られる
そういう長い縁側みたいな建物です
縁側
建物
長い
みたい
そういう
そういう長い縁側みたいな建物です
縁側
建物
長い
みたい
そういう
またここでは 助け合いをしながら
ながら
助け合う
またここでは 助け合いをしながら
ながら
助け合う
この建物を運営していこうっていう 考え方に取り組んでいます
取り組む
運営
建物
考え方
っていう
この建物を運営していこうっていう 考え方に取り組んでいます
取り組む
運営
建物
考え方
っていう
つまり それは
つまり
つまり それは
つまり
近所の 朝ご飯を食べれない状況の 子どもたちがたくさんいるもんですから
近所
状況
たくさん
朝
食べる
ご飯
子ども
近所の 朝ご飯を食べれない状況の 子どもたちがたくさんいるもんですから
近所
状況
たくさん
朝
食べる
ご飯
子ども
「ここの食堂を使ってってもいいよ」
食堂
使う
「ここの食堂を使ってってもいいよ」
食堂
使う
「お風呂ここで入ってってもいいよ」
風呂
入る
「お風呂ここで入ってってもいいよ」
風呂
入る
その代わりに施設の手伝いをして 掃除をして帰ってってもらう
代わり
もらう
掃除
手伝い
帰る
施設
その代わりに施設の手伝いをして 掃除をして帰ってってもらう
代わり
もらう
掃除
手伝い
帰る
施設
あるいは地域の人たちは
あるいは
地域
人
あるいは地域の人たちは
あるいは
地域
人
ここの運営 お手伝いしていれば
運営
お手伝い
ここの運営 お手伝いしていれば
運営
お手伝い
自分の親の相談も 気軽に乗ってもらえるし
親
相談
気軽
自分
乗る
もらえる
自分の親の相談も 気軽に乗ってもらえるし
親
相談
気軽
自分
乗る
もらえる
それからまた 将来もうちょっと 大きな家族になったような気分で
気分
将来
ちょっと
それから
大きな
家族
それからまた 将来もうちょっと 大きな家族になったような気分で
気分
将来
ちょっと
それから
大きな
家族
少し安心感が増すような そういう取り組みをしています
安心
増す
少し
取り組み
そういう
感
少し安心感が増すような そういう取り組みをしています
安心
増す
少し
取り組み
そういう
感
石井さんがこんな話して なんか僕ら
石井
こんな
話す
僕ら
なんか
石井さんがこんな話して なんか僕ら
石井
こんな
話す
僕ら
なんか
「難しいな イメージできないな」と思って
思う
できる
難しい
イメージ
「難しいな イメージできないな」と思って
思う
できる
難しい
イメージ
こんな写真を探してきたんですね
探す
こんな
写真
こんな写真を探してきたんですね
探す
こんな
写真
これは江戸時代の錦絵です
時代
江戸
錦絵
これは江戸時代の錦絵です
時代
江戸
錦絵
この手前にあるのが 「ミセ」と呼ばれる空間です
手前
呼ぶ
空間
この手前にあるのが 「ミセ」と呼ばれる空間です
手前
呼ぶ
空間
この「ミセ」と呼ばれる空間には
呼ぶ
空間
この「ミセ」と呼ばれる空間には
呼ぶ
空間
色んな職業の人 色んな年齢の人たちが
年齢
職業
人
色んな
色んな職業の人 色んな年齢の人たちが
年齢
職業
人
色んな
一緒に過ごしていることが 描かれています
描く
過ごす
一緒
一緒に過ごしていることが 描かれています
描く
過ごす
一緒
これをよくよく見てると僕は 楽しそうだなと思うんですね
思う
僕
見る
楽しい
これをよくよく見てると僕は 楽しそうだなと思うんですね
思う
僕
見る
楽しい
なんか こっちの方が日本人には 自然じゃないかなっていう気もしてきたんです
気
方
こっち
自然
なんか
日本人
っていう
なんか こっちの方が日本人には 自然じゃないかなっていう気もしてきたんです
気
方
こっち
自然
なんか
日本人
っていう
まぁ 考えてみると
考える
まぁ 考えてみると
考える
この「町屋」っていう形式は 外圧が かからなかった江戸時代に
町屋
時代
かかる
形式
江戸
外圧
っていう
この「町屋」っていう形式は 外圧が かからなかった江戸時代に
町屋
時代
かかる
形式
江戸
外圧
っていう
400年かけて
かける
年
400年かけて
かける
年
ゆっくり日本人の体にフィットしてきた 住居形式だったんですけれども
ゆっくり
形式
住居
体
けれども
日本人
フィット
ゆっくり日本人の体にフィットしてきた 住居形式だったんですけれども
ゆっくり
形式
住居
体
けれども
日本人
フィット
私たち 戦争を境にこの住居形式は 捨ててしまいました
捨てる
戦争
境
しまう
形式
住居
私
私たち 戦争を境にこの住居形式は 捨ててしまいました
捨てる
戦争
境
しまう
形式
住居
私
今ある住居ってのは たった70年です
たった
住居
今
年
今ある住居ってのは たった70年です
たった
住居
今
年
また この写真は1926年に ル・コルビュジエという建築家が
建築
家
写真
年
という
また この写真は1926年に ル・コルビュジエという建築家が
建築
家
写真
年
という
パリで発表した「ボアザン計画」というものです
計画
発表
という
パリで発表した「ボアザン計画」というものです
計画
発表
という
これ 皆さんよくご存知の建物です
建物
皆さん
ご存知
これ 皆さんよくご存知の建物です
建物
皆さん
ご存知
団地の原型ですね
団地
原型
団地の原型ですね
団地
原型
これ 一つ一つが 一つの家族
家族
一つ
これ 一つ一つが 一つの家族
家族
一つ
一つの家族がコピーペーストされて 建物全体が出来ています
コピー
全体
出来る
家族
建物
一つ
ペースト
一つの家族がコピーペーストされて 建物全体が出来ています
コピー
全体
出来る
家族
建物
一つ
ペースト
僕たちは知らないうちに
僕
知る
僕たちは知らないうちに
僕
知る
「この一つのユニットが家族だ」 っていうふうに
家族
一つ
ユニット
っていう
「この一つのユニットが家族だ」 っていうふうに
家族
一つ
ユニット
っていう
思い込んでしまってるかもしれません
しまう
思い込む
しれる
思い込んでしまってるかもしれません
しまう
思い込む
しれる
この絵を見てると 日々日々使っている建築から
見る
建築
絵
使う
日々
この絵を見てると 日々日々使っている建築から
見る
建築
絵
使う
日々
家族ってのはこういうもんだというふうに 教育されてるのかもしれません
教育
家族
こういう
しれる
という
家族ってのはこういうもんだというふうに 教育されてるのかもしれません
教育
家族
こういう
しれる
という
さっき見てもらった 町屋のミセのように
町屋
さっき
もらう
見る
さっき見てもらった 町屋のミセのように
町屋
さっき
もらう
見る
「ここでゆっくりお話してってもいいよ」 というふうに
ゆっくり
お話
という
「ここでゆっくりお話してってもいいよ」 というふうに
ゆっくり
お話
という
この建築は語りかけてはくれません
くれる
建築
語りかける
この建築は語りかけてはくれません
くれる
建築
語りかける
またある人が 秋田のおばあちゃんの 話をしてくれました
秋田
くれる
人
話
ばあちゃん
またある人が 秋田のおばあちゃんの 話をしてくれました
秋田
くれる
人
話
ばあちゃん
秋田のおばあちゃんは 山の向こうにある雲を見て
秋田
雲
見る
山
向こう
ばあちゃん
秋田のおばあちゃんは 山の向こうにある雲を見て
秋田
雲
見る
山
向こう
ばあちゃん
明日の天気が分かるそうです
明日
天気
分かる
明日の天気が分かるそうです
明日
天気
分かる
今僕たちが暮らしている 住居っていうのは
僕
暮らす
住居
今
っていう
今僕たちが暮らしている 住居っていうのは
僕
暮らす
住居
今
っていう
「高気密 高断熱」って 言われてますね
高
言う
気密
断熱
「高気密 高断熱」って 言われてますね
高
言う
気密
断熱
魔法瓶みたいな そういう住居です
住居
みたい
そういう
魔法瓶
魔法瓶みたいな そういう住居です
住居
みたい
そういう
魔法瓶
そういう中で暮らしていると もしかしたら
暮らす
中
そういう
もしか
そういう中で暮らしていると もしかしたら
暮らす
中
そういう
もしか
山の遠くの向こうまで 意識が及んでるっていう
遠く
意識
及ぶ
山
向こう
っていう
山の遠くの向こうまで 意識が及んでるっていう
遠く
意識
及ぶ
山
向こう
っていう
この日本人が持っていた 感覚っていうのは
感覚
持つ
日本人
っていう
この日本人が持っていた 感覚っていうのは
感覚
持つ
日本人
っていう
だんだん退化していっているかもしれません
だんだん
退化
しれる
だんだん退化していっているかもしれません
だんだん
退化
しれる
最後に皆さんに この写真をご紹介して 終わりたいと思うんですが
思う
最後
紹介
終わる
写真
皆さん
最後に皆さんに この写真をご紹介して 終わりたいと思うんですが
思う
最後
紹介
終わる
写真
皆さん
これは村の人たちが協力をして 屋根を葺き替えている写真です
屋根
替える
協力
人
写真
村
葺く
これは村の人たちが協力をして 屋根を葺き替えている写真です
屋根
替える
協力
人
写真
村
葺く
これ「屋根普請」といいます
屋根
普請
これ「屋根普請」といいます
屋根
普請
「普請」というのは
普請
という
「普請」というのは
普請
という
お金がある人はお金を出して
人
お金
出す
お金がある人はお金を出して
人
お金
出す
材料がある人は材料を
材料
人
材料がある人は材料を
材料
人
体力がある人は体力を
体力
人
体力がある人は体力を
体力
人
みんなで協力し合って 一つの家を建てるというのが
合う
建てる
みんな
協力
家
一つ
という
みんなで協力し合って 一つの家を建てるというのが
合う
建てる
みんな
協力
家
一つ
という
言葉の意味です
意味
言葉
言葉の意味です
意味
言葉
昔 村では一軒 家を建てるのは 一大イベントでした
建てる
昔
軒
家
一
村
イベント
一大
昔 村では一軒 家を建てるのは 一大イベントでした
建てる
昔
軒
家
一
村
イベント
一大
ですから 村の人たち みんな協力して建物を建てました
建てる
みんな
協力
ですから
人
建物
村
ですから 村の人たち みんな協力して建物を建てました
建てる
みんな
協力
ですから
人
建物
村
みんなで協力して建てると
建てる
みんな
協力
みんなで協力して建てると
建てる
みんな
協力
ここには みんな 気軽に立ち寄れるんですね
立ち寄れる
みんな
気軽
ここには みんな 気軽に立ち寄れるんですね
立ち寄れる
みんな
気軽
この写真のように 軒が深く出ていて
深い
軒
写真
出る
この写真のように 軒が深く出ていて
深い
軒
写真
出る
懐の深い土間があると
深い
懐
土間
懐の深い土間があると
深い
懐
土間
これは ある種
種
これは ある種
種
この村の公共の精神を現しているような
現す
精神
公共
村
この村の公共の精神を現しているような
現す
精神
公共
村
そういう たたずまいのように 思えてきます
思える
そういう
たたずまい
そういう たたずまいのように 思えてきます
思える
そういう
たたずまい
またこの建築は
建築
またこの建築は
建築
ここで過ごす時間っていうのは
過ごす
時間
っていう
ここで過ごす時間っていうのは
過ごす
時間
っていう
ここの家族の人たちもそうだし
人
家族
ここの家族の人たちもそうだし
人
家族
村の人たちも ここから望める風景とか
望める
風景
人
村
村の人たちも ここから望める風景とか
望める
風景
人
村
ここに[降る]雨とか 雨とか風っていうのは
雨
風
降る
っていう
ここに[降る]雨とか 雨とか風っていうのは
雨
風
降る
っていう
そういう人たちが 楽しむものとしてありました
楽しむ
人
そういう
として
そういう人たちが 楽しむものとしてありました
楽しむ
人
そういう
として
もしかしたら人間はすでに 忘れてしまっている記憶が
人間
記憶
しまう
すでに
忘れる
もしか
もしかしたら人間はすでに 忘れてしまっている記憶が
人間
記憶
しまう
すでに
忘れる
もしか
こういうものにあるかもしれません
こういう
しれる
こういうものにあるかもしれません
こういう
しれる
僕は 皆さんにとっても そういう
僕
皆さん
にとって
そういう
僕は 皆さんにとっても そういう
僕
皆さん
にとって
そういう
暮らしの中で 優しく語りかけてくれる建築が
くれる
優しい
暮らし
建築
中
語りかける
暮らしの中で 優しく語りかけてくれる建築が
くれる
優しい
暮らし
建築
中
語りかける
あった方がいいなと 強く思っていますし
思う
方
強い
あった方がいいなと 強く思っていますし
思う
方
強い
これからも僕たちはそういう建築を 作っていきたいなというふうに思っています
思う
これから
僕
建築
作る
そういう
という
これからも僕たちはそういう建築を 作っていきたいなというふうに思っています
思う
これから
僕
建築
作る
そういう
という
ありがとうございました
ありがとう
ござる
ありがとうございました
ありがとう
ござる
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