JLPT N3 – Reading Exercise 23

#115

日本にほん電車でんしゃ時刻表じこくひょうとおりにはしるといていたが、はじめて新幹線しんかんせんったときも、えき時間じかんがぴったりだったので、おどろいた。はや速度そくどなが距離きょりはしっているのに、ほかの電車でんしゃおなじようにはしられ、本当ほんとうにすごいとおもった何百なんびゃくキロキロもあるなが距離きょりおくれたりはやすぎたりせずに、どうやってはしっているのだろう。鉄道会社てつどうがいしゃつとめているいにいてみた。 いておどろいたのだが、新幹線しんかんせんは、停車ていしゃするえき到着時間とうちゃくじかん出発時間しゅっぱつじかんだけではなく、停車ていしゃしないえきとおぎる時間じかんも、8ふん15びょうや8ふん30びょうのように、15びょう単位たんいまっているのだそうだ。運転士うんてんしは、そのこまかくめられた時間じかんまもるため、いつも速度そくどかんがえながら運転うんてんしている。停車駅ていしゃえきすうキロメートルキロメートルまえからホームにはいるまでは、コンピューターが速度そくどめて運転うんてんするが、それ以上いじょうは、運転士うんてんし運転うんてんする。つぎえきくまでののこ時間じかん距離きょりをいつも意識いしきし、あたまなかでいちばん適当てきとう速度そくど計算けいさんしてはしらせているのだそうだ。最後さいごにホームのまった位置いち電車でんしゃめるのも、運転士うんてんしだ。 運転士うんてんしになるためには、きびしいトレーニングが必要ひつようで、とく距離きょり時間じかんから適当てきとう速度そくど計算けいさんする訓練くんれんをしっかりけなければならないそうだ。新幹線しんかんせん時刻表じこくひょうとおりにはしれるのは、運転士うんてんしきびしいトレーニングのお陰おかげなのだ。 このはなしいてから、新幹線しんかんせんると、速度そくど微妙びみょうわるたびに、「ああ、いま運転士うんてんし適当てきとう速度そくど計算けいさんして、速度そくどえたんだ。」とおもい、たび以前いぜんよりたのしめるようになった。

Vocabulary (22)
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1
本当にすごいと思った」とあるが、何をすごいと思ったのか。
1. 新幹線以外の電車が時間ぴったりに走っていること
2. 新幹線以外の電車がかなり長い距離を走っていること
3. 新幹線が時間ぴったりに走っていること
4. 新幹線が速い速度で長い距離を走っていること
2
聞いて驚いた」とあるが、何に驚いたのか。
1. 到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間が非常に細かく決められていること
2. 到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間が駅の時刻表に書かれていること
3. 到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間を知り合いが決めていたこと
4. 到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間をコンピューターが計算していたこと
3
速度を考えながら運転しているとあるが、それができるようになるためにどんな訓練を受けるか。
1. 距離と時間から、頭の中でちょうどよい速度を計算する訓練
2. コンピューターで、距離と時間から適当な速度を計算すること
3. コンピューターが計算して決めた速度を守って、時刻表の通りに運転する訓練
4. 正しい位置に止められるように、ホームに入るまでの速度を計算して運転する訓練
4
この文章を書いた人が最も言いたいことは何か。
1. 新幹線を時間の通りに運転することができない運転士には、厳しいトレーニングが必要である。
2. コンピューターによる正しい速度計算が、新幹線を時刻表の通りに走らせているのだ。
3. 厳しい訓練を受けた運転士が速度計算をしているから、新幹線は時刻表の通りに走れるのだ。
4. ほかの電車よりも微妙な速度の変化を楽しむことができるのが、日本の新幹線なのである。