空をとぶふねと兄弟
秋田県の民話です。昔、村から村へ旅をしながら仕事をして生活している兄弟がいました。弟はよく働きましたが、兄は働かないで、いつも弟に働かせていました。ある日、兄弟は「空を飛ぶ船を見つけた人に、家とお金をあげる。そして娘と結婚させる」と書いてある紙を見つけました。兄弟は船を探しましたが、見つかりませんでした。兄は弟を邪魔だと思って、別々に探すことにしました。弟が歩いていると、おじいさんが「おにぎりをください」と言いました。弟は、兄からもらったおにぎりをおじいさんにあげました。おじいさんは、空を飛ぶ船の見つけ方を教えました。弟は、おじいさんが言ったとおりにしました。すると、空を飛ぶ船が出てきました。弟は船に乗って兄のところに行きました。兄は盗みをして、捕まっていました。弟は兄を助けました。2人は船に乗って、領主の家に行きました。領主は、2人にお金と家をあげました。そして、娘と結婚させました。2人は幸せに暮らしました。