二ひきのきつねのばけくらべ
あるところに、赤どんと青どんという狐がいました。2匹は化けるのが得意でした。あるとき、どちらが上手に化けるか、勝負をすることになりました。青どんは、火事を知らせる高い櫓に化けました。赤どんは、小さな竹の子に化けました。青どんは「これで勝ちだ」と喜びました。しかし、竹の子はどんどん伸びて、青どんを追い越して、天まで届くぐらい高くなりました。赤どんが「竹の子は天に伸びるのを知らなかったか」と言うと、青どんは悔しがりました。青どんは、赤どんにひどいことをしてやりたいと思いました。そして、赤どんと猟師に化けた狐を鉄砲で撃つように頼みました。しかし、猟師に化けていたのは赤どんでした。青どんは、赤どんに心の中を読まれていました。青どんは、赤どんのほうが上手だと認めました。この話は、横浜市の小学校の教科書に載っています。