猫とネズミ
昔話の「ねずみの宝」を紹介します。昔、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。ある雨の日、おじいさんは、家の前で、子どもの猫が鳴いているのを見つけました。おじいさんは、猫を家に連れて帰って、あたたかいおかゆを食べさせました。そして、おじいさんとおばあさんは猫を自分の子どものように大切に育てました。ある日、猫が納屋に行くと、床に空いた穴の下から音が聞こえました。猫が穴の中を見ると、豆を持ったねずみがいました。猫がねずみを捕まえると、ねずみは言いました。「私たちねずみは、雨が降ると、ねずみの宝物を磨かなければなりません。疲れて母が病気になったので、母に豆を食べさせたいのです。母が元気になったら、私は猫さんに食べられます」猫はかわいそうに思って、ねずみを逃がしました。そして、家の豆をたくさん穴に落としました。しばらくすると、穴から大判や小判がたくさん出てきました。ねずみが出てきて言いました。「おかげさまで、母の病気が治りました。無事に宝物を磨くことができました。これはお礼です」おじいさんとおばあさんは、ねずみの宝物のおかげで、幸せに暮らしました。