中国の貴州省で「幽霊の花」が見つかる
中国の南西にある貴州省で、「幽霊の花」と呼ばれる珍しい植物が見つかりました。研究者たちは、森の中で「浙江仮砂晶蘭」と「球果仮砂晶蘭」という2つの種類を初めて発見しました。この花は白くて、少し透明に見えます。暗い森の中で、光が弱くても少し光っているように見えるので、「幽霊の花」と呼ばれています。研究者たちは、森の奥で30本以上の浙江仮砂晶蘭と8本の球果仮砂晶蘭を見つけました。2つの花は少し違います。浙江仮砂晶蘭の花は、雄しべがなめらかで、毛がありません。2本の雄しべがくっついています。球果仮砂晶蘭の花は、雄しべが丸く並んでいます。この植物は、普通の植物とちがって、葉緑素がなく、光合成ができません。ずっと土の中で生きていて、花が咲くときだけ地面に出てきます。森の中の腐った木や特別なきのこといっしょに生きて、栄養をもらっています。この花は、暗くて湿った森の中だけで生きることができます。