媛女渕の河童と仙太
昔、仙太という人がいました。馬を売る仕事をしていました。仙太は、亡くなった妻の仏壇に、毎日ご飯を置いて祈っていました。ある日、仙太と友達は馬を売りに行きました。途中の川で休んでいると、友達がきゅうりを食べて川に吐きました。すると、たくさんの河童が来て、怒りました。仙太たちは「帰るときにきゅうりを持ってきます」と約束して、許してもらいました。しかし、友達は約束を忘れて、きゅうりを持って行きませんでした。河童は友達を殴って、財布を取りました。仙太は友達のために、河童と相撲をすることになりました。仙太はとても強かったですが、河童はもっと強くて、仙太は負けそうでした。仙太は「休んでご飯を食べたい」と言って、仏壇から持ってきたおにぎりを食べました。すると、河童は光を見て怖がって、財布を置いて逃げて行きました。仙太は、亡くなった妻や仏さまが助けてくれたと思いました。河童はもう来なくなりました。