ブッダに関係する宝飾品、インドが返還を求める
ブッダに関係がある宝飾品が、香港のオークションに出されました。インド政府はこのことに強く反対し、宝飾品をインドに返すように求めています。この宝飾品は、100年以上前にイギリスの行政官がインドで発掘したものです。アメジストや真珠、貝殻、金箔などで作られた工芸品もあります。オークションを行う会社は「とても大切な歴史的なもの」と言っています。多くの仏教徒は、これらの宝飾品をブッダと関係がある神聖なものと考えています。宝飾品は、1898年にインド北部の村で発見されました。発見した人の子孫が今回オークションに出しました。インド政府は「すぐにオークションをやめて、宝飾品をインドに返すべきだ」と言っています。この宝飾品は、ブッダの遺灰と一緒に見つかったものです。専門家は「とても貴重なものだ」と話しています。今、宝飾品の一部はイギリスやタイ、インドの博物館などにあります。オークションに対して、歴史家や仏教の専門家も「宝飾品を売るのはよくない」と批判しています。宝飾品は本来、インドの仏塔に戻すべきだという意見もあります。宝飾品を持っている家族は「仏教徒の人たちに見てもらいたい」と考えています。オークションの利益の一部は、仏教施設や博物館に寄付される予定です。