ウトゥルンク火山は本当に噴火するのか?
南米ボリビアにあるウトゥルンク火山は、「ゾンビ火山」と呼ばれています。この火山は25万年以上も噴火していませんが、最近ガスが出たり、小さな地震が起きたりしています。そのため、また噴火するのではないかと心配されています。研究チームは、衛星のデータや地震の記録を使って、ウトゥルンク火山の中を詳しく調べました。火山の地下には、とても大きなマグマだまりが有ります。マグマとガス、そして塩水が地下で混ざり合い、音やガスを出していることが分かりました。また、地下の液体が熱くなってガスができ、そのガスが上に上がっていきます。この動きで小さな地震が起きたり、地面が少しずつ上がったりしています。しかし、今のところ大きな噴火のサインはありません。研究者たちは、「ウトゥルンク火山は今、ガスや蒸気を出して落ち着いているだけです。すぐに噴火する心配はありません」と話しています。この研究は、他のゾンビ火山についても役に立つと考えられています。