さるとかにのはなし
むかしむかし、さると、かにがいました。ある日、かには、おいしそうなおにぎりを見つけました。さるは、かきの種を見つけました。さるは「おにぎりと交換してあげよう」と言いました。そして、かにがいらないと言ったのに、さるは無理におにぎりを取りました。そして、かきの種をかににあげました。かには、しかたがないので、かきの種を家に持って帰りました。そして、かきの種をまきました。かにが歌うと、かきの種はどんどん大きくなって、赤いかきがたくさんできました。さるが来て、木に登れないかにのために、かきを取ってあげると言いました。そして、さるは木に登って、かきを食べ始めました。木の下で待っているかにには、青くてかたいかきを落としました。かには、体に{けが}をしてしまいました。かにのために、はちやうすなどが、さるを{こらし}めることにしました。はちやうすなどは、さるの家に入って、かくれて待っていました。さるが帰ってくると、いろりの中のくりが{はじ}けて、はちが水がめから出てきてさしました。さるは、ふんで滑って転んで、屋根から落ちてきたうすに{ぶつ}かりました。さるは、やっと逃げて行きました。