おさよと白い水のお話
福島県会津若松市にある法用寺は、赤ちゃんのためのお寺です。昔、この村におさよという女性がいました。おさよは赤ちゃんを産みましたが、母乳が出なくなりました。赤ちゃんはだんだんやせていきました。おさよは、村にあるお地蔵さまに、赤ちゃんのために母乳が出るように祈りました。ある日、夢にお地蔵さまが出てきて「私の堂の後ろに白い水があるから飲みなさい」と言いました。おさよは起きて、その水を飲みました。すると、母乳が出るようになりました。赤ちゃんは元気になりました。今でも法用寺には、白い水が出る井戸があります。この話を聞いたお母さんたちが、赤ちゃんのためにお参りに来ます。